オックスフォード通信(48)i-Seminar 第5回目: 視界が開けた!

若ゼミインターネットバージョン5回目。

このゼミがすごいと思うのは毎回進化していること、そして就活などがあるにも関わらず遅くなってもゼミに参加しようとする意欲です。本日も4時間目には2名間に合わなかったものの、5講時には全員がそろいました。また3回生ゼミメンバーであったゼミフレンドの2名も来てくれるなどオープンさもいいところです。

本日はモチベーションについて議論しました。プレゼンターの都合もあり前半は初めての試みで「リスニングをどう教えるか」教員採用試験の2次試験を想定して3人ひと組でディスカッションをしました。試験官1名、2名の受験者を想定して、まず受験者が1分間、自分の考えを述べ、その後5分間、2名がリスニング教材、教え方、評価、宿題のありかたについて述べるというものです。英語でのディスカッションですが5グループ、いい議論が出来たように思います。

本日よりMacBookの三脚台が登場し、マックを三脚につけて、丁度カメラが三脚に乗っているような形で中継をしていただきました(コンピュータが三脚に乗っているのは変な感じもするのですが)。

しかしこの効果は絶大でした。前回まで話をしている人の顔が見えないという事を言っていましたが、本日は(機転を利かせてマックを声がする方へ回して頂いたからですが)話をしている人の顔を見て英語を聞くことが出来ました。また本日は試しに私のフラットから中継をしたのですが、インターネット回線がおそらくオックスフォード大よりも早い、自分のコンピュータであるので(大学の備え付けではなく)Facetimeで会話をすることができました。Facetimeの利点はマイクとスピーカーが交互に切り替わらず、こちらが話をしている間も同志社女子大学側の音声が聞こえている、つまりインターラクションがシームレスにできること、画像がLINEに比べてやや鮮明であること(ややですが、この2−3%の違いは大きいように思います)、画面がコンピュータ全面になることです。一方、問題点は音声は続いていても画面がフリーズしてしますことが多い(オックスフォード側からはフリーズしませんでした)。

いずれにせよ、三脚、ゼミメンバーの機転、Facetime、この3点とPages(インターネット共有による実質的に私が同志社女子大学のS506教室のホワイトボードに字を書くことができる)によってほぼフラストレーションを感じない程度のゼミを構築することができてきたように思います。

ただこれはいわばこれまでの若ゼミの水準に追いついたというレベルですので、ここから+アルファを積み上げていきたいと思います。

「研究とは研究をめぐる人間関係である」(京都大学前総長松本紘先生)、この言葉に案外ヒントがあるのかもしれないと思っています。ソフトとハードの融合。ゼミメンバー同士の更なる意見交換。そこからまた新たなモチベーションも生まれてくるのではないでしょうか。

次回ゼミをわくわくしながら待ちたいと思います。

(2018.5.14)

★今回の教訓:いろいろと試すことは重要。ただ「聞こえません」「もう一度言ってください」と言っているのは私だけだが、同じ教室で同じ空気を吸っているメンバーは本当に分かっているのだろうか。コミュニケーションを問い詰めるとどこまで理解するかという問題に突き当たるのかもしれない。

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