オックスフォード通信(297/68)スマホをイギリスの地下鉄でなくしたら?

スマホをイギリスの地下鉄でなくしたら?

諦める、諦めざるを得ない、Lost and Foundへ行く。

このあたりが多くの人が取る手段だと思いますが、そうでない人達もいます。

私の知り合いの日本人の例。旅行者です。夜の11時半くらいに携帯に電話が標題の内容でかかってきました。相方がロンドンで無くしたとのことです。日本でもそうですが、もうその時間では何をしても無駄だと思います。今晩は諦めて明日の朝一番に下車した地下鉄の駅に行って、相談するように、そしてその英語も伝えて電話を切りました。ロンドンとはいえ夜は物騒なので、しかも女性が出歩くのは危ないからとくれぐれも出歩かないように念を押しておきました。

すると30分後にまた電話が。

今後は相手が何を言っているか分からないので代わって欲しいとのこと。代わると、何と、地下鉄の駅員さんでした。「スマホなくしたといっているけどあるわけないやろ」「忘れ物が届く駅が2つ先にあるので、明日の朝、行ってみてくれ」とのことです。当然至極の対応です。

でもその二人を見捨てる分けにも行かず、そのロストアンドファウンドのある駅を教えてもらって電話を切りました。ここまでのところで、あれほど念を押したのに夜にノコノコとスマホを外で探している様子に激怒しそうになりましたが、よく考えるとそのスマホには大事な情報だけでなく、この旅行で取った沢山の写真が入っていることを想像しました。

夜はもう12時を回っています。そこで妻の登場。その無くしたスマホに電話してみたら?でも出るわけがない、と思いつつ電話してみました。すると、Hello..との返答。出た!Who is this? と聞いてみるとそのロストアンドファウンドのある駅の駅員さんでした。

この時ほどビックリしたことはありません。

スマホの型、色もピッタリで、本人のものと判明。翌朝一番に取りに伺うと感謝して電話を切りました。

深夜まで対応するロンドンの地下鉄の駅員さんにも感動しましたが、恐らく電車の座席の上に忘れられていたのでしょう。それを駅員さんに渡してくれたロンドン子の親切さにも感動。

外国で旅先でこのような親切にであうと一生忘れませんね。

★今回の教訓:素朴な疑問、なぜはじめから自分のスマホに電話しなかったの?

(2019.1.18)

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