オックスフォード通信(331/34)食わず嫌い

ロンドン・コベントガーデンにあるアップルストアでのできごと

ロンドンにはいくつかアップルストアがあるのですが(例えばリージェントストリートのものが一番大きいと思います)、このコベントガーデンにあるアップルストアはイギリスに来て一番最初に訪れた「アップル」ストアです。しばらく改修工事になっていましたが、久々にコベントガーデンに来たので立ち寄ってみました。

このコベントガーデンは地下鉄の駅が地中かなり深いところにあって、プラットホームと地上は通常のエスカレーターではなくて5機から6機あるリフト(エレベーター)で結ばれています。よほどのことがない限り階段は使うなと書いてあります。感覚ですが、おそらく地下6階分くらいはあるのではないでしょうか。といっても、リフトは一方通行で出入りで乗客が交差することはありません。

このコベントガーデンがすごいのは大道芸人がいつも集まっていて、来る度におおお、と思うようなパフォーマンスに出会うことができます(今回はよくあるジッとしていて時々動くというものがすごかった。どうやっているのか、地上から浮いているように見えました)。

さて、アップルストア。マニアに入るのでしょうね、そのサガからか、訪れる街々でアップルストアはないかと探してしまいます(残念ながらブリュッセルでは少し離れていたため、ダブリンにはなかったため行けなかった)。改装後のストアに入ってみると、パリのアップルストアとよく似たつくりになっていることに気づきます。というよりも世界中のアップルストアを同一の規格で設計しているのでしょう。今どこのアップルストアにいるの?という錯覚に陥ります(日本に帰国したら、京都にできたというアップルストアを訪問するのが楽しみです)。

一通りまわって、見たものの置いてある製品は同じものなので、Gから2Fまで割りと速くまわってしまい、珍しく時間が余ってしまいました。中央ホールでは毎回いろいろなワークショップを行っているようですが、今回は Garage Band でした。通常、この手の音楽についてのワークショップやソフトは無関係と思っているので避けるのですが、何しろ丁度30分くらい時間があったので、座って、一緒にワークショップに参加してみることにしました。

新型のiPadとBeatsの格好いいヘッドホンをお借りして、軽佻な会話のインストーラと一緒にリズムを作ることに。Beats ははじめからiPadやマックにインストールされているので名前はよく知っていたのですが、使うのははじめて。

敷居が高いとおもっていたのです。今回のワークショップの参加者の80%は子ども達。しかも、6才〜10才くらいの小学生です。彼ら彼女達と一緒に講師の言うとおりに、バンドのボタンを押してゆきます。基本的には4択なので難しくはないのですが、他の楽器との組み合わせによって複雑なリズムをあっという間に作ることが出来ました。ビックリ。やればできるものですね。これは大学の授業でも使えそうです。どうやら食わず嫌いだったようです。

それ以上にビックリしたのは、完成披露会。録音をして作成したリズムを全体に紹介するのですが、誰も手を上げなかったら自作をお聴かせしようと意欲満々で待っていたのですが(かなり自信があった)、子ども達の積極的なこと。ほぼ全員の子どもが、シェアしたいと、手を上げたと思います。これはおそらく日本ではないだろうなと思いました。彼らの作ったリズムはさすが21世紀少年少女、乗りのいい綺麗なものでした。これは発表を譲っておいてよかったな、と思いました。


(2019.2.21)

★今回の教訓:やってみると楽しいことは一杯ある。そしてやってみると出来るものだ。大学教育にどう生かせるか?

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