オックスフォード通信(285/80)テムズ川

ロンドンには散歩するのにとてもいいところがあります

もちろん、随分寒いので長時間の散歩は難しいのですが、どこの街でも川べりは散策するのにとてもいいコースとなります。京都であれば鴨川縁(賀茂川・高野川の合流)を今出川あたりから四条くらいまではブラブラと歩いていて気持ちのいいものです。

ロンドンであればもちろんそれはテムズ川沿いということになります。ウエストミンスター(ビッグベンのある辺り)から対岸をあるくといいのですが、スタートを、South BankのTATEモダン(美術館)、グローブ座辺りからスタートすると少し足をのばせば、ロンドンブリッジそして渡らなくてもタワーブリッジを遠望することができます(タワーブリッジは内部にも入れたり、渡ることもできるのですが、むしろ遠くから観ている方が綺麗です)。写真のように少し日が暮れかかるころが綺麗です(といってもこの写真は午後4時前です。冬は日没が本当に早いです)

鴨川の散歩は大文字や東山連峰を眺めながら、川の清流を時々みつめ、その川の音を楽しむのに対して、テムズ川の場合には山なんていうものはないし、川の色はいつも洪水のあとのような濁った色をしていて、流れもゆっくりなので川の音もしないので、周りの建物や大道芸人の演奏などを楽しむことになります。大抵、屋台がでているので、それらを冷やかしながら歩くのも楽しいものです。

いずれにせよ、散歩する道が用意されているのはいいことです。

少し不思議なのはオックスフォードにはそのような定番の散歩道がないことです。Philopher’s Path (Walk)(哲学の径)というのがトロント大にもありました。大抵、大きな大学のある街には知識人がいいアイディアを求めて散策する場所が自然とできているのですが、テムズ川の上流も流れているのでありそうなのですが、今のところ見つけられません。

ひょっとしたら、オックスフォードではカレッジの中の回廊やメドウ(meadow)がその役目を果たしているかもしれません。

(2019.1.6)

★今回の教訓:歩くと不思議にいいアイディアが生まれるという。私の場合には自転車に乗ること、カフェで冬なら熱々のココアを飲むこと。

© Wakazemi 1-20