オックスフォード通信(342/23)MOT

車の車検に落第しました

帰国に併せて車をこちらで売却する予定にしていました。ただイギリスでは最初の3年でしたか、それを過ぎると毎年車検(MOT: Ministry of Trasprotation)があり、現在乗っているNissan Almeraも来たる4月3日が車検の期限ですので、少しは早い目に終えておこうと、3月4日を予約しておきました。

本当は前の所有者のK先生から教えて頂いたTさんにしてもらうはずだったのですが、連絡をしてもなしのつぶて。しかたなしにKidlintonにあるNissan販売所に連絡をしてMOTを受けることに。朝の11時にピックアップに来てくれて予定では同じ日の午後4時に返却の予定でした。ところが、その4時くらいに怪しい電話がかかってきました。

どうも車検を通すには修理がかなり必要らしく、NISSANまで来て欲しいとのこと。朝と同じ女性が若手の社員を伴って登場。駐車場に置いてある日産の車を持って帰るための要員です。キドリントンまでは20分くらい。道すがら大体の様子を聞きました。すると流石に2000年製ですので19年前の車はガタが来ているようで、多くの部品を交換しなければならないとのこと。特に深刻なのがエンジンからのオイル漏れとのこと。そういえば、先日ストーンヘンジまでドライブした際、キーキーという音が前部から聞こえていました。ただやっかいなのはこのMOTが登録されてしまっていると、車検を通さない限り車に乗れないとのこと。予定では3/20まで(私の国際運転免許証の期限が切れる)は乗る予定にしていました。

支店に到着するとRさんが事情を詳しく説明してくれました。修理事項がズラリと。少なくとも £1500、ひょっとすると £2000(=30万円)はかかるとのこと。それだけのお金があれば中古車が一台買えますし、第一転売することが難しいです(正直に告白しますが私はこの車を £600で売ってい頂いています)。しかも修理には2週間かかるとのこと。

本当はこの車のバトンを次のY先生に渡す段取りになっていたのですが、こうなると断念せざるを得ません。無念です。半年でしたが、コツウォルズを中心にいろいろなところに連れて行ってくれました。もう少し走らせてやりたかったです。

ただ帰りが大変。Rさんから書類のサインしろとのこと。よく見ると、こんなことが書いてあります。この車は車検が通らなかった危険な車、自宅などまでこの車に乗って帰るというけれど、私達には責任はありません。ドライバーの責任です。もし途中で警察に呼び止められたら £2500の罰金は本人が払いますと。ええええ。先ほどの説明ではRさんはダッシュボードにおいておけばしばらくは運転出来る証明書をあげると。話が違う。でも仕方ありません。警察に出会わないことを祈りながら20分の道を、同時に最後のドライブですので、Almera に感謝しながら運転をしました(時刻は午後6時半くらい、何しろ右のヘッドライトが切れていますので、パトカーにすれ違ったら一巻の終わりです)。

幸い、無事フラットの駐車場に到着。よく見ると一度も洗ったことがないAlmeraが外も中もぴかびかに。さすがNISSANです。Rさんともいろいろな話が出来て面白かったです。でも、ここでAlmeraがとお別れとは思っていなかったので満開の桜をバックに寂寥感が増す夕暮れとなりました。

(2019.3.4)


★今回の教訓:車検はどこの国でも甘く見てはいけない。通らないかもしれないと思っていたらもう少しゆるそうな工場に持ち込んだのに。ただ、不十分な点検で次の方にバトンタッチも申し訳ない。何やら、ゲームの黒ひげ危機一発によく似ているような気になりました。

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