オックスフォード通信(339/26)C.S. ルイスとトールキン

ナルニア国物語ホビット(又は指輪物語)はオックスフォードにゆかりのある物語です

それぞれの作者のC.S. ルイスとトールキンがオックスフォード大学の教授であったこと、この2人が同時代に生きていて街の中に足跡を残していることがその理由のひとつとしてあげられます。もちろん、この他にも不思議の国のアリスを書いたルイス・キャロルも有名です。

さて、C.S. ルイスとトールキンを含めたメンバーが定期的に集って会話を楽しんでいたパブが今も現役でオックスフォードの街中にあります。The Eagle and Child(イーグル&チャイルド)というパブです。大学の中心部にありますので、それぞれオックスフォード大の教授であったことを考えると行きやすかったということもあるでしょう。

そのパブは何度か行っているのですが、どこにその足跡があるのかこれまで分からなかったのですが、昨日そのパブに行ってみると、彼らの写真が飾ってある部屋がたまたま空いていて、その場でエールビールを頂きながら彼らが議論していた姿を想像していました。

イギリスのパブはそれほど明るくないのですが、その例に漏れず明るすぎず暗すぎずいい感じの雰囲気です。大学とは異なった環境で話をするといいインスピレーションが湧いてくるのでしょう。ラフマニノフもWriters Block(いわゆるスランプ)に陥ったことがあると解説に書いてあったのですが、日常的にビールを飲みながら会話をする場を持っているとスランプにも陥りにくいと思います。

文学の歴史が息づくのがオックスフォードとも言えると思います。ナルニア国物語ホビットがパブでつながっているのは面白いと思います。もう一度、読んでみたいと思います。

(2019.3.1)

 

★今回の教訓:文学は作者の頭の中だけで存在しているわけではなくて、街の温かい雰囲気や友人との楽しい会話が刺激になって生まれてくるものなんだろう。

 

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