オックスフォード通信(328/37)モーアの断崖

アイルランドで有名というと断崖

一日ツアーに参加してきました。北アイルランドGiant’s Causewayにも興味があったのですが、単純に1時間分遠いということ、西のCliffs of Moher(モーアの断崖)を選択しました。Brian(ガイド)とRob(運転手)のコンビはFriednlyで親切。アイルランドは裏切りません。

M7を西へ西へ、Limerickから空港のあるShannonを通り、Doolinの近くからは大西洋が姿を現します。ここまで約4時間。しかし、Brianはアイルランドの歴史を中心にほぼずっと話しまくり飽きさせません。またすごいと思うのが、客席へ歩み寄り一人一人に何か質問はないか、といいながら話かけてくるところです。このタイプのガイドははじめてです。

特注、Barack Obama Plazaというドライブインで休憩(行きも帰りも)。はじめは冗談かとおもったのですが、オバマ大統領の母方のgreat-great-great father(もうひとつgreatがついていたかも)がこの近くのMoneygall村の出身ということで、大統領の任期中に専用のヘリコプターでこの地に降り立ったそうです。その時のヘリコプターの写真や本人の写真が、2Fにはアイルランドにゆかりのあるアメリカ大統領の展示会場があります。本人のほぼ実物大の写真だけでなく、外には銅像も。日本も小浜市が何かすればよかったのに、と思うのですが、名前以外のつながりを見つけるのは難しいところですね。

さて、モーアの断崖。断崖の連続で直角に切り立っています。幸運にも天気に恵まれ青空を背景に太陽がキラキラと綺麗です。Walk Trailが作ってあって安全にみることができるのですが、何十メータ(アイルランドはメトリック法でメートル・キロ表示なので分かりやすい)したの海上からものすごい風が吹き上げてきて、潮くさくないのですが、雨が降っているような場所とものすごい風が海から吹いているところ(ほぼ全域か)があります。大人でも吹き飛ばされるくらいの風速で台風レベルです。

なのでフェンスよりも外にでてはいけないといわれているのですが、命知らずの人達が数多く崖の近くまで。風が反対側から吹いたり、足下が崩れたら一巻の終わりです。GoProを手にした青年が崖の外に一脚を伸ばし、その青年を家族で支えているという場面も目撃しました。Rangerと印字されたジャンパーを着た監視員もいますが、下に落ちてしまったらどうしようもないと思います。

しかし、この絶景はいままでみたことのないような息を呑むようなものでした。なぜでしょうか。明るい大西洋があるからなのか、日本海のような荒波が崖にぶち当たる荒々しさがいいからなのでしょうか。虹もかかり、風に体を揺らされながら約2時間、この風景に見とれました。

自然は偉大だということを実感させられます。新婚旅行にも絶好だと思います。

帰りはThe Fieldというアイルランド映画と乗客からのリクエストでアイルランドがでてくるPS. I love youの映画を観ながらダブリン市内まで戻ってきました。優に午後9時を回っていましたが、いい疲労感につつまれることができましした。

アイルランドは人口600万人の小さな国ですが、緑豊かな、魅力的な場所だと思います。


(2019.2.18)

★今回の教訓:ブライアンの饒舌な語りに感動。しかもアイルランド英語の方が日本人には分かりやすいと思う。グローバルリンガフランカのモデルになるか。

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