オックスフォード通信(225)エジンバラ紀行(1)ウイスキーの世界

エジンバラに来ています

最近はすっかりEasy Jet での移動です。これまで日本で LCC に乗ってこなかったが不思議なくらいです。飛行機はいつも満席(格安の上に余った席は直前に更に安く売りさばくのだと思います)。LCCの問題点は飛行機に乗るのがゲートから直接ではなく、バスで移動やタラップをあがっていくということくらい(このブログはエジンバラから帰った後に書いているのですが、帰りの飛行機のように雨が降っている場合には、雨よけがあってもある程度は雨の中を歩かなければなりません。でも旅行でもそんなことはザラにあるので私には問題ではありません)。

エジンバラの空港からはトラムでCity Centreに向かいます。オックスフォードやロンドンと異なるのは車掌さんが常駐していてチケットを確認していること(もっともオックスフォードにもロンドンにもトラムはありませんが)。

バスに乗り換えてスーツケースを足下においているとおばさんから「そこに置くのではなくてスーツケース置き場に置くこと」と厳しいご指摘が。イングランド同様、見知らぬ人にも分け隔てなくビシビシと注意されます。これはイギリスの美徳かもしれません。ただおばあさんの英語はかなりスコットランドアクセントがあって2回聞かないと言っていることが分かりませんでした。

バスの中からは壮大なエジンバラ城が。エジンバラグラスゴーの天気はいつも雨マークの印象がありますが、この日も雨の降った後の曇りの状況。でも山の頂上に鎮座するお城は気品のある感じがしました。

前日朝3時までゼミメンバーのドラフトを読んでいたため睡眠時間50分くらいで飛行機に乗ったためかなり眠かったのですが、ホテルで荷物を預けた後すぐにエジンバラ城に向かい、その途中にある Whiskey Experience というアトラクションに行ってみました。

ここではアミューズメントパーク風に、ウイスキーの作り方から最後は試飲までさせてくれるのですが、そのプレゼンテーションの仕方がイギリスで見た中で完成度が最高のものでした。最初はゴンドラ風のブースに乗ってウイスキーのでき方を見て回り、次にインストラクターが約20名の参加者に説明をしたりしながら、ブレンディングルーム風の部屋で実際に5地域のウイスキーの試飲をさせてくれる。最後にはこの写真のウイスキーのコレクションルームでさらにウイスキーの試飲(ウイスキーグラスお土産のにいただきました)。以前、インバネスを訪問した際にウイスキーの蒸留所でウイスキーの製造過程を見学したのとはまた趣の異なる見学となりました。

街に出てみるとウイスキーショップが至るところにあります。一軒、中に入ってお話を聞いてみるとやはりスコットランドの地域によって例えばスモーキーかどうかなど特徴は大きく異なるそうです。アイラ島Islay)はスモーキーで有名なところ。試飲させていただくとその特徴がよく分かります。 一本買って帰りたいところですが、今回LCCで手荷物なし(機内持ち込みのみ)できているため、大きな便は飛行機に持ち込みが出来きません(このあたりがLCCの辛いところ。もちろん料金を払って手荷物ありにすればよかったのですが、料金に加えて荷物がターンテーブルからでてくるのを待たなくてはいけません。しかし結果的には帰りの飛行機、行列に並ばず最後の方に搭乗口を通ったため、先に機内に入った乗客の機内で荷物が一杯になってしまったようで、タラップのところで(無料でしたが)荷物を預けさせられました。

これは翌日2日目ですが、昼食の際、ドリンクの欄を見ると、ビール、ワインにならんでウイスキーも。昼からウイスキー?とも思ったのですが、郷に入りては・・・を固く信じているので、注文しようとすると、アイスがいるかどうかと聞いてくれました。オンザロックは日本だけかとお思ったのですがこちらでもそのような飲み方はあるようです(ただ水割りはありません)。

Whiskey Experienceで教えていただいたように、色を見る、匂いを嗅ぐ、グラスを回してウイスキーの筋がどのくらいの太さでできるか見る、味わう、という手順で飲んでみたのですが、お店で注文する際にはへたをすると一気に飲めるくらいの量しか入っていないのでそのチビチビのむというのが難しいようです。

オックスフォードのあるイングランドはエールビールが主流、エジンバラはビールももちろんあるもののとウイスキーが根付いていることを実感しました。

(2018.11.7)

★今回の教訓:街のシンボルは重要だ。エジンバラ城はお城という以上にスコットランド人の精神的シンボルなのだろう。日本でそれにあたるものは何だろう。そのシンボルに歴史がありドラマチックであり多くの人が共感するストーリがあればあるほどその求心力は増すものだ。さながら京大では時計台、同女では栄光館、京都では鴨川といったところか。

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