オックスフォード通信(219)Trick or Treat

イギリスの Halloween は控えめです

昨夜はハロウインナイトで自転車で走っていると仮装をした子どもの姿があちらこちらで見かけれられました。多くは親と一緒でしたが中には子ども3人くらいで歩いている姿も見うけられました。恐らく、”Trick or Treet” と各家を回っていったのだと思います。

ただ面白いのでは、2-3日前からテレビでも、子ども達が回ってきてもいい家庭には、”Hello, trick or treat welcome here”来て欲しくない家庭には、”Sorry, no trick or treating here” のポスターを貼りましょうというCMが流れていました(TVのニュースだったかもしれません)。

このハロウインというと26年前にアメリカで起きた痛ましい服部君事件を思い起こします。このTrick or Treat は地域が安全でないとできない行事だとあらためて思います。昨夜のように小さな子ども達だけで歩いて回れるというのはイギリスというよりはオックスフォードが住みやすい街である証拠なのでしょう。

私が見ていないだけかもしれませんが、こと大学生に限るとオックスフォード大の学生が仮装をして街を歩いているという姿は見かけませんでした。カレッジの中ではそのような行事が行われているのかもしれませんが(Halloween Dinnerというカレッジディナーが組まれているところもあったようです)。

昨日は午後は半日の博士論文のワークショップに参加してきました。私以外の15名ほどは博士課程の大学院生で、博論のタイムラインや気をつけなければならないことについて真剣かつリラックスムードの議論が展開されていて私も楽しく3時間を過ごさせていただきました。同志社女子大学大学院でもオリエンテーションやコロキアムを通して論文の書き方についてのガイダンスが開かれていますが、いろいろな学部・学科から参加者が集まっての議論も興味深いものがありました。会場が化学学部であったこともあり私以外は100%理系のみなさんでした。

ただ理系といえどもデータだけでなく言語で書かなければならず、冗長性を排除していかにクリアに書くのかという議論は重要だと思いました。

いよいよ11月。オックスフォードは秋の深まりというよりは冬が深まっていく感じです。雪こそ降っていませんが、2日前にはベランダにある鉢植えに溜まった水が凍っていました。頭は凍らないように柔軟に行きたいと思います。

(2018.11.1)

★今回の教訓:昨日集まった博士課程の大学院生の中からいつの日にかノーベル賞を取る人もでてくるのだろう。

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