オックスフォード通信(218)時差とサマータイム

現在日本とイギリスには9時間の時差があります

先週の土曜日までは8時間でしたが、サマータイムも終了し9時間の時差となっています。この日本との大きな時差は例えば飛行機でこちらに来る際には時差ぼけ(Jet lag)になりますし、iSeminarを実施する際にもゼミ開始時の日本時間午後3時がオックスフォードでは午前6時となって多少辛いものもあります。

ただ、コインの裏表のようにしんどいことの裏にはいいこともあります。例えば、ゼミメンバーの卒論のドラフトを読んでいますが、彼女達が夜の12時に同期すれば、それはこちらで午後3時ですので、夜に読んでフィードバックを深夜12時までに送れば(同期)彼女達が朝起きた際には手元に届いていることになります。つまりこの時差を上手く使えば24時間時間が途切れることなく有効に使えることになるわけです。

もちろん、ビジネスの世界でもこの時差は上手く使われていて、企業のカスタマーセンターがアメリカと9時間半の時差があるインドにおいてあることがよくあります。すると夜のカスタマーサポートは無理することなく可能となります(昼はアメリカに切り替える)。

この時差の有効活用はたまたま私が今、イギリスにいるからできることですが、日本にいても大学関係者やアカデミックの世界で利用することはできないでしょうか。恐らく、考えてみるとあるはずだと思っています。

ひとの人生は退職が60才〜65才、その後の余生が日本人で平均20年くらい。この時差を使えば2倍にはなりませんが、1.5倍くらいにはなりそうです。

明日はゼミメンバーはスポーツフェスティバルに参加します。私がいなくても締めのコンパまで自分達で企画するなど、ゼミとしての成長は着実です。世の中に、スポフェスなんてと思っている人がいるかもしれませんが、その証拠に企業でも企業内運動会などをいまだに実施しているところが多いです。大学時代にスポフェスのような行事に参加しないで、企業に入ってからできるでしょうか。

別にそのために参加するわけでありませんが、秋の一日、卒論や授業のことを忘れて思いっきりからだを動かすことは健康的だと思います。

ゼミメンバーの皆さん、どうぞ楽しい一日を過ごして下さい。

(2018.10.31)

★今回の教訓:今日のセミナーで語られていた、完璧な真実は必ずしも有用でなく、完璧に有用なものは必ずしも真実でないということばは重みがある。冒頭に311フクシマの原発事故が引用されていた。

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