オックスフォード通信(190)愛犬、まるのその後

イギリスに来る際、我が家で大きな問題になったことのひとつに今年で14才になる犬(ビーグル犬、まる)の処遇でした

先日、オックスフォード研究者の会でお会いしたY先生はネコを連れてこようとしておられましたが、長年飼ってるペットをどうしたらいいかというのは実は大きな問題です。

私はよくいろいろな人に言っていますがあまり動物が好きではありませんでした。小学校の時に当番でクラスで飼っていた金魚の水替えがあったのですが(家が小学校の真ん前だったので休日の当番はよく当たりました)、魚釣りにはよく行っていたもののあの金魚がどうも苦手で、妹に頼んで一緒に来てもらったくらいです(よく覚えています)。

また私が小学生の頃には私が住んでいた綾部市には野良犬が沢山いて、追いかけられて(走るから追いかけてくるんだと兄がよく言っていましたが、じっとしていても噛みつくような感じでした)よく恐い思いをしましたし、中学生の時には通学路の途中に恐ろしい顔をしたブルドック(今から考えるとみんなそんな顔をしています)がいて通行人に丁度触れるくらいのリードの長さでその前はよく走って通っていました。

そのような経緯があったので我が家で犬を飼うかどうかが話題が話題になったときには真っ先に反対したのですが、民主的な家庭で、一人一票でしたので、1対3で敗退してビーグル犬のまるを飼うことになりました(名前は、ちびまる子ちゃんから来ています)。

しかし飼い始めると、いろいろと悪さはしましたし脱走して警察のお世話になったこともありましたが、これほど可愛い犬はいないのではと溺愛するようになりました。人間の変化は恐ろしいものです。渡英が決まった際にも、当初は一緒に飛行機に乗せて連れてこようと思ったのですが、イギリスの「検疫が半年」であることをしって泣く泣く断念した経緯があります。

現在は京都府丹波町にある老犬ホームで預かって頂いています。親身丁寧に24時間態勢でみていただいています。FBにも毎日写真やビデオをアップして頂いているのでオックスフォードから毎日その姿を追っています。1年半前に一端は歩けなくなった状態から奇跡の復活をして自力で歩けるようになったのですが、半年前から腎臓の機能が低下しているようで、最近その機能が一層低下していると御連絡を頂いています。9月の三連休には息子と娘がそろって会いに行ってくれています。

現在14才、何とか来春、再会できるのを楽しみにしているところです。

命は愛しいものです。

(2018.10.3)

★今回の教訓:イギリスでもたまにビーグル犬を見かけることある。自然に目が行ってしまう。

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