オックスフォード通信(148)授業料

青山学院大学のO先生が学生の引率でオックスフォードに来ておられます

O先生には日本でもLETなどの学会でいつもお世話になっているのですが、オックスフォードに到着した際、いろいろと親切にいろいろな場所を教えていただいています。O先生とは不思議なご縁で、先生のお嬢様が勤務校の同志社女子大学情報メディア学科(現:メディア創造学科)に入学された際、私が柄にもなく宗教主任をしていたこともあり、敬虔なクリスチャンである先生からご連絡を頂いたのがご縁の始まりです(私はクリスチャンではありませんが、入社の[同志社では勤務を始めることを社に入るということから、入社と表現します]の面接で当時の宗教部長であったS先生からキリスト教精神を尊重するかと尋ねられ、宗教は違えどキリスト教主義を尊重しますと答えたことをよく覚えています [私は大本という神道を信仰しています]。そのこともあってか宗教部主任を2期4年勤めさせていただいています)。

学生の引率なので土曜日にはご帰国になるというので、本日の午後、Banbury Street にあるPersonage Hotel午後の紅茶をご一緒させて頂きました。

一緒に来ていただいたのが、私も所属する教育学部の博士課程3回生のNさんです。彼女は才媛で日本の慶應義塾大学を卒業後東大の大学などを経て、オックスフォード大学の修士課程から博士課程に学んでおられます。絵に描いたような研究者のルートという感じもしますが、謙虚で知性あふれる優秀な女性であることは少し話をしただけですぐにわかります。

現在、オックスフォード大学の教育学部博士課程にはAさん(通信72参照)を含め3名の日本人がいらっしゃるということですのでNさん以外もう一人いらっしゃることになります。またどこかでお会いできるのを楽しみにしています。

ところでオックスフォード大学の授業料はNさんによると北米同様高騰しているようで現在年間300万円以上掛かるようです。奨学金(給付型)を受領しておられるとのことですが、それにしてもこの20年での(つまり21世紀になってから)海外の大学・大学院の授業料高騰は異常です。

私がトロント大学大学院の院生だった頃でも随分高いと思いましたが、それでも当時で1.2万ドル(カナダドル)でしたので、為替レートにも寄りますが、80万円から150万円でした。トロント大学でも現在では優に200万円を超えているようです。

O先生はあと2年でご退職というお話だったのですが、年を感じさせない若々しい話プリ、研究への熱意、学生への尽きぬ愛情と多くの刺激を頂きました。

いい人達にお会いできています。

(2018.8.22)

★今回の教訓:教育にお金を使うのは得策かもしれない。教育で得たものは生涯消え去ることがない。

© Wakazemi 1-20