インディアナ通信 (1) 修士取得を80%で頑張るということ

初めまして、16期生のMy Everythingです!
私は大学卒業後、アメリカ中西部の州立大学にて修士取得のため、大学院に通っています。
ここには私が1年間経験したアメリカでの大学院生活について書かせていただきます。

私は言語学、TESLの修士号を取得に励んでいます。
大学院生として、主に2つの仕事があります。
1つめは、修士号取得のための単位の取得、研究、学会への参加などがあります。
2つめは、日本語のTeaching Assistant (TA)としての仕事です。

まずは1つめについて。
授業は1セメスター3つの授業を受講します。授業は、
歴史言語学
アフリカンアメリカン英語
音声学
第二言語習得
外国語教育
シンタックス
アメリカの方言
心理言語学 などなど
言語学と語学教育のクラスがコアです。

1つの授業は、週に3時間 (90分 X 週2 / 180分 X 週1)
マスターの授業は少人数制でディスカッションが主にメインです。
そのため、予習復習が必要不可欠となります。基本的には資料や教科書の読み込みなどですが
短期間での課題も多くあります。
また1セメスターの間に大きな課題も平均2〜3ほどあります。

2つめの日本語のTeaching Assistant (TA)としての仕事についてですが、
私は、TAをすることによって、学費の全額免除と、お給料をもらいながら生活をしています。
私の学校では、TAはすべての業務を受け持ちます。
シラバス作成から、テスト作成、宿題テストの採点、成績をつけるところまで全てです。
TAというと先生の補助をしているイメージですが、1人で1クラス受け持つためほとんど講師に近いですね。
こんな感じなので、良くも悪くも全て自分で計画をして自由にクラスの構成、授業ができることが特長です。
私は大学の施設を借りて、課外で日本食のCooking Classを実施したり、映画鑑賞会をしたりしています。
授業は週に3回の50分授業で受け持っています。
98%がドメスティックの学生で言語を学習した経験のある学生は非常に少ないです。
日本語は人気の高い外国語のため、定員20人のところ、いつもキャンセル待ちがあるほど人気です。驚きですよね。
TAもOffice Hoursがあるため、教授と同じホールでのオフィスが与えられます。そのため、教授と大学院生の距離はかなり近いです。Collegues であり、professorsとstudentsの関係です。
そのためいつでも相談できる距離にあり、時にはお茶を飲みながら世間話をすることもあります。若ゼミのときにコーチの研究室にお邪魔していたことをいつも思い出しています。

コーチの研究室と書くと1つ思い出したことがあります。
私が昨年、アメリカへ行く前にコーチから

「80%くらいでいいですよ、頑張ってくださいね」

とお言葉をいただきました。その時は私は行くからには100%で頑張りたいと正直思っていました。
ですが、「こんなんじゃダメだ、もっと頑張らなければ」と知らず知らずの間に自分を追い込んでいました。
思い返すと、「この選択は私には間違っていたかもしれない。日本に帰りたい。どうしてこんなに頑張っているのに結果がなかなかついてこないのだろう」と100%で頑張ろうとするあまり、精神的にも体力的にもきつかった思い出がつよくありました。

なので1月からの2セメスター目は、コーチに行っていただいた、
「80%で頑張る」というのを自分なりに実践してみました。

・週に2、3回は、ジムで汗を流す
・睡眠時間を確保
・朝方に切り替え
・たまにお酒の力を借りる
・天気のいい日は外にでる
・程よく諦める 等々

自分の好きなことをやるようにしてから、ポジティブに考えることができるようになった気がします。
そして生活も楽しく充実していたと感じます。

80%で頑張るというのは、手を抜くというわけでなく、
肩の力を抜くということというメッセージが込められていたのかなあと思っています。
少し肩の力を抜いて、周囲のことに目を向けられる余裕を持つのはとても大切なことですよね。
そうすることによって、困った時に助けてくれる友人、先輩、教授、など周囲の人との関係を築くことができるのでしょうか。そして、もちろんその20%は自分も大切にする時間に充てられる貴重なパワーにもなると思います。(私がここに書いているのはまだまだ私の課題ではあります笑)これからの卒論完成、就職活動、就職、何事においても少し肩の力を抜き、20%心に余裕を、そして自分を大切にしてみてくださいね。

16期 My Everything

この写真は学校のなかにある"有名"な噴水です。
冬は寒いので止まりますが、夏はこの近くの芝生で勉強(?)をしている人が多いです。
ハンモックで読書をしていたり、学生憩いの場として知られています。

© Wakazemi 1-20