オックスフォード通信(72)自転車登場!

自転車を安い値段で譲っていただきました。

オックスフォードに来て最初に考えたのが移動手段です。K先生など多くの方からは自家用車の購入を進められました。実際に(別の)K先生は半年間の滞在ですが、湖水地方など方々へ行かれる計画なので最初から車を購入(買った形にして実際にはリースで半年後に返すとおっしゃっておられます)しておられます。それもありかなと思っています。

そう言えば、海外で中古車を買って1年後や2年後に同じ値段又は時にはそれ以上の値段で売るという事があると聞く事があります。前々から不思議に思っていたのですが、オックスフォードの地元に住むイギリス人のHさんとお話した際にいいお話をお聞きした事があります。それは新車を買ってしばらくするとグンと車の値段が下がるそうです(ここまでは日本も同じ)。ところがイギリスでは(カナダでも同じだと思います)一旦下がった中古車の値段はそれ以降は年々下がる事がなく一定のままという事らしいです。なるほど。なぜ一定なのかそこは分かりませんでしが(Hさんも分からないと言っていました)中古車の謎は一応解けたように思います。

さて、自家用車を購入するか?と一応考えたのですが、結論は不要ということに達しました。その理由として①サマータウンという大学まで徒歩でも20分の所に住んでいるのでしかもCity Centerは車は原則立ち入りが難しいので、大学や街の中心部に車で行くことはない、②ロンドンもしかりで車の立ち入りはかなり厳しくナンバープレートの番号などで規制されている、③交通規制が厳しく速度違反はもとよりバスレーンを走るだけで罰金がかなり課せられる、これらはほとんどがカメラによってなされる、④1年後に売るのが面倒くさい、⑤必要があればレンタカーを借りれば良い(実際にはレンタカーはミッション車がほとんどで苦労しました→通信42を参照)。

では徒歩とバスでということになるのですが、オックスフォードは京都と良く似ていてあまりアップダウンがありません(正確には多少あります、当たり前か)。こうなると自転車を(通信24、21を参照)買うしかないと思っていました。ただ、日本人大学院生のAさんに言わせると新しい自転車を買うと取られるとのこと。中古を買えとのことでした。確かのフラットの近くのサマータウンサイクルで物色してみると最低で£300(=4万5千円)、普通に並べてあるものは£800(=12万円)とか中には£3000(=45万円)なんてものもあります。これはだめだ。果報は寝て待てといいますので、しばらく「売ります!」という声がかかるのを待っていました。

すると来ました。妻のネットワーク(New Comers Club)のメーリングリストで夫婦で2台売りたいとの。ただ夫は身長が190cmで写真を見るととてもどんなんことをしても地面に足が着きそうにないので奥さんが持っていた自転車を売っていただくことになりました。値段は£50(=8000円)でした。有り難いです(ちなみに売ってくださったのはイギリス人のOさんという女性なのですが、自転車の受け渡しにサマータウン周辺までわざわざ持って来て頂きました。しかも妊娠6−8ヶ月目の身重の状態で。こちらは赤ちゃんでも昨日生まれたの?というような本当にまだ小さな赤ちゃんをハイキングやパブに連れ出しているのでびっくりします。これはカナダも同じですが出産したら翌日には退院をしなくてはならないそうです。そう言えば、18年前トロント全身麻酔胃カメラを飲んだときも終わったらすぐに帰らさせられました。胃カメラ全身麻酔するのも凄いですが。当時フラフラしながら帰った記憶が鮮明に残っています)。

次の果報もまた妻のネットワーク経由できました。こちらはYさんというイギリス人と結婚してオックスフォードに在住30年というご婦人から古くなった自転車を£30(=4500円)で譲って頂きました(Yさんは奥ゆかしい方でそのお金は寄付されるとおっしゃっておられました)。

ということで、果報が二回続き、5月下旬に自転車が2台そろいました。自転車に乗ると日本でもそうですが世界が変わりますね。それはまたの機会に。

(2018.6.7)

★今回の教訓:本当に果報は寝て待て。さて1年後に自転車を自動車と同じように買った値段で売ったら?とよこしまな考えがふと浮かんだがそれはないな。

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