オックスフォード通信(71)Oxford University が世界一の秘密(7)虫がいない

オックスフォード大が世界一の秘密をこれまで何回か(6回)書いてきましたが、もう一つ秘密を見つけました。それは虫と天候です。

おそらくこれを書くと日本で読んでおられる皆さんは激怒するだろうと思ってこれまで控えてきたのですが、読者も随分減ってきたと思いますので、そろそろ書いても大丈夫でしょう。イギリスはよく天気が悪いと言いますが、少なくとも現在のところ最高の天気が続いています。

確かに到着した3月下旬から4月にかけては毎日雨が降っていましたが、平均的には爽やかな天気の日が多いように思います。しかも湿度が低い。今日は6月7日、恐らく日本では蒸し蒸しとした天気で気温も25℃を超える毎日だと思うのですが、本日のオックスフォードは20℃前後、汗を知らないくらい湿度は低いです。

こんなに天気が爽やかだと頭も冴えます。夜もぐっすり寝ることができます。しかも日が長い(もちろんその反動が冬に来ることは知っていますが)。本日などは夜の10時でもまだ薄明るいくらいでした。

もう一つ良いことが。虫がいないんです。まだ一度も蚊というものを見た事がありません。ハエは一度だけ見ました。亀岡市内の私が住んでいる農村部で現在おそらく大合唱のカエルの声も聞きません。この調子では夏の蝉の声もないのではと思っています。

その当然の帰結として、各家庭にはエアコンも網戸もありません。

このような爽やかな気候と汗だくになりながらという状態では、アイディアの生まれかたも違うと思います。極端かもしれませんが初夏の軽井沢か(初夏に行ったことはありませんが)尾瀬(行った事自体ありません)にいるような気分です。

恐らく、半年後には全く正反対のことを書いているかもしれませんが、現在の気候は最高です。そりゃ良い研究ができるわ、と思います。

何かイギリスバンザイみたいになってきましたね。大丈夫ですよ。

(2018.6.6)

★今回の教訓:そう言えば「存在が意識を決定する」と喝破したあのマルクスのお墓もイギリスにある。

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