オックスフォード通信(69)i-Seminar 第8回目:若ゼミは教職ゼミではない!

教育実習がはじまり17名のゼミは10名でのセッションとなりました。

春学期1回目のゼミからプレゼンテーションを始めてヘッドスタートをしてきたゼミですが、本日のゼミで論文を9本読み終わりました(1本は春合宿で)。ゼミでも言っておりましたが少し灌漑深いものがあります。最終回は随分前の論文ですが私の論文を一緒に読んでいただきました。初めて国際学会誌に採択された思い出深い論文です。いいですね。自分の論文を読むとまだ30代でしたが夜遅くまで書いていたり、山城郵便局に論文を郵送しに行ったことなどを懐かしく思い出しした。最近は日本語で論文を書くことが多いのですが、英語で書くと世界の色々なところで読んだり引用してもらうことになるので改めて英語で書く重要性を感じます。今回、オックスフォードに招聘して頂いたのもこの論文が少なからず貢献してくれていると思います。

「人間はどんなことにでも慣れられる存在だ」(ドストエフスキー『死の家の記録』私はこのリンクの遠山啓先生の本でこの箇所を知りました、名著ですね)と言われますが、インターネット利用のゼミに日本のゼミメンバーもオックスフォードの私もいい意味で慣れてきたように思います。意志あるところ道ありと言いますが、当たり前のようにインターネットを利用したゼミが普通にできているところにここまでの8回のゼミの積み上げと同時に、この普通を支えてくれている縁の下の力持ちのゼミメンバーやゼミを温かくサポートしてくださっているK先生に感謝の気持ちで一杯です。就活や教育実習、SPなど多くのことを抱えながら黙々と頑張るゼミメンバーは素晴らしいと思います。

コンピュータに向かって話すことに最初は違和感を感じていましたが、今では普通に思います。テレビで中継をみると特に外国からの中継で私と同様の形でコンピュータやスマートフォンで話をしている姿を目にすると共感すら覚えるようになりました。

ただ、ここで満足しないようにしながら、双方向・快適・コミュニケーションを念頭に更なる発展を目指してゆきたいと思います。

オックスフォードは授業の最終週を迎えますが、日本の大学はこれからが山場ですね。

(2018.6.4)

★今回の教訓:Textingが次のポイントかもしれない。禁断かもしれないがゼミをしながらtextingをするというのはどうだろう。

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