オックスフォード通信(67)プライドパレード

本日、6/2 はプライドパレードの日です。

日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、北米やイギリスでは、この時期によく行われています。

プライドパレードのシンボルはオレンジの旗です。今日は控えめですがこの旗を見かけることができます。日本でも最近ではLGBT (Lesbian, gay, bisexual and transgender) として知られることが多くなってきました。昨年の事です。本学の学生の方が研究室を訪問して頂き、ゼミメンバーではないのですが、LGBT について話を聞いてくださいと申し出がありました。彼女自身Lesbianで日本ではまだ市民権が得られていないのではないか、女子大学こそこのようなLGBTについて議論を深めるべきではないか、できれば一度講演会の様な形で一般学生の認識を深めることができないか、というご相談でした。

100%その通りだと思いました。

女子大学の存在意義が問われることがありますが、一言でいうならば、マイノリティーとして不当な扱いを受けている人達に光を当てるところにこそその意味があると思っています。

本日のパレード(自体は見れなかったのですが)散会した後の人々を見ながら、みんな明るいな、と思いました。高温多湿の日本とは異なり、カラッと明るくプライドパレードに参加するのはいいなあと思いました。単なる感想ですが、オックスフォードでは女性同士の参加の方が男性同士の参加より多い様に思いました(トロントは逆でした)。

国や社会としてもこのプライドパレードを当たり前のように受けて入れているところにもイギリスとしての社会の成熟度を見た気がします。

社会からマイノリティーという存在自体がなくなるように努力したいものです。マジョリティーと思っている人達も早晩この社会からいなくなるのですから。それまでに良い社会を作りたいものです。

(2018.6.2)

★今回の教訓:マイノリティーと言われる人たちをサポートすることは全ての人をサポートすることになるのでは。

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